モノモウス

世の中のおかしな事にもの申すブログです

虐待する人は悪いと思ってない

千葉の虐待といい、鶴見の虐待といい、ニュースだけ聞いてると、とんでもない親だと思います。
そして、児童相談所はいったい何をやってるんだと怒りがわいてきたりもします。

しかし、私も親として思うのですが、問題はもっと構造的で根深く、誰にでも起こりうるものだと認識する必要があると思います。

まず、子育ては大変で、親も人間であり、感情的になったり、間違える事もあるという前提を置くと、
核家族化とご近所との疎遠で、子育てが外部からほとんどうかがい知ることが出来ないという環境は大変危険であると思います。

極端にいうと、箱の中にいつ爆発するともいえない爆弾を入れてゴロゴロ転がしているようなものです。
たとえ小さい爆発が起こっても、外から見えないのでどんどん大きな爆発になってしまいます。

爆弾が爆発しないように、親自身が自制したり、夫婦間で抑制しあえればいいですが、親が若かったり、お金がなかったり、えらく不運な事が起こったりしたら、しつけと称して虐待をしてしまいます。

実は我が家でも妻がよかれと思ってやっていた事が、子供にとってはすごくストレスで、子供の食欲と体重がすごく落ちてしまった事があります。

うちの子供は最初哺乳瓶で育っており、妻の母乳が出たあとで、直母も交えてみようとしましたが、子供は上手に飲むことが出来ず、それでも妻は直母をしようとしたため、子供がギャンギャン泣いて、次第に哺乳瓶からのミルクも飲まなくなっていきました。

妻は子育てを一生懸命やってるつもりなので、全く悪いとは思っておらず、私はそれはやり過ぎて虐待になってるぞとかなり強く言ったり、土日は私がミルクで子育てしたりしたものの、平日の妻の行動は変わらず、結果、子供が入院するところまでいってしまいました。
幸い我が家の場合は、病院で早期に対応してもらって大事には至りませんでした。

我々の未熟さにより起こった問題ではありますが、
親と同居していたりしたら、こういった事も起こらなかったりしたのかとも思います。

一般的に子供におっぱいを与えるのは当たり前の事ですし、多分妻は今も悪いとは思ってなさそうです。
親が当たり前と思ってしまうと、子供がそれを許容できなくても、やり続けて、歯止めが効かなくなってしまいます。

多分千葉のケースも鶴見のケースも、本人はまわりが思っているほど悪いとは思ってないんじゃないかと思います。

子供の様子を、なるべく多くの人がみるような仕組みが出来る事を切に望みます。